全体を見ない&先を考えない
やる気が出ない
何日も前から、いや数週間も前から掃除していない。
よく見ると、部屋の隅にほこりがたまっているのが見える。
あ~、気持ち悪い。
掃除しなきゃ。
でもやる気しない。
やる気が出ないのはどうして?
「掃除!」と思うと、ここ掃除して、あそこ掃除して、あれやってこれやって、と考えるだけで気が遠くなる。
今の自分の体力と精神状態では無理と思ってしまう。
あれ? できた!
あるとき、何も考えずに、まず和室のこたつの天板を持ち上げて壁に立てかけた。
そして、こたつ布団をその天板の上に置いた。
あ、座布団が見える。
座布団を重ねてみよう。
すると、畳の部分が広く見える。
じゃ、ここだけでも掃除機かけるか、とかけ始めた。
すると、意外にも和室全体に掃除機をかけることが、それほど苦ではない。
じゃあ、こっちもと思って隣の板の間にも掃除機を引きずっていく。
なんか少し気が軽くなったような気がする。
よし、この乗りで次、次と無心に掃除機をかけて行った。
そして、ついに階段上までかけられた。
できたじゃないか。
先を考えない
以来、掃除をするときは、先を考えずに目先のこたつの天板をエイっと持ち上げて、壁に立てかけよう。
そうしたらこたつ布団を天板に置こう。
と、その順番だけを考えながら、することにした。
これで週1回の掃除が、さほど苦にならなくなった。
そうすると次のことをしようという気になってくる。
これをエンジンがかかるというのだろう。
車だって、初めにエンジンを動かすときは、ちょっと重い音がする。
かかると軽快な音に代わる。
人間も、エンジンをかけるのが大変。
エンジンをかけやすくするためには、初めの一歩をできるだけ簡単にする。
完璧を目指さない
ちょっとしかできなかったら、そこでやめてもいい。
というかむしろ、もうちょっとやろうかな、と思ったところで、やらずに終わりにするのもコツだったりする。
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