第37話 おしゃべりが止まらない

be quiet学童期(東京編)

 東京の学校に転校するにあたっての自分の決意について前に語ったが、このことは私のキャラをかなり変えた。
   

それまでぼんやりしていて、あまり周囲に関心を払っていなかったのが、急に自分の持っているアンテナを総動員して、情報をキャッチしようとしたのでは、と今は自己分析しているが、授業中のおしゃべりが止まらなくなったのだ。

   

 先生の話の端々に出てくる単語や、ちょっとした目に入ったものなどから連想し、しゃべりたくなる気持ちが抑えられない。
   

隣の子に話しかける。

相手をしてもらえないと、前に座っている子の背中をトントンして、振り向かせて話しかける。

それもダメだと、自分が後ろを向いて話しかける。

ほんとに落ち着かない、おしゃべり女の子になった。

   

 ある時先生に呼ばれて、みんなと少し離れた席に座るように言われた。

「どうしてだかわかる?」と問われ、「おしゃべりするから」と明るく答えた。

   

通知表にも、「授業中のおしゃべりがひどく、周囲の友達に迷惑をかけています」と書かれた。

両親ともそれを見て、注意するでもなく、ただ笑っていた。そんなこと大したことだとは思っていなかったのだろう。

たしかに、4年生になると、それは収まっていた。

      

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