昭和こぼれ話12 おいでますか

Kenrokuen昭和こぼれ話

(新婚旅行で兼六園けんろくえんに行ったときの写真。徽軫ことじ灯籠とうろうを背にして。 ※当時はミニスカート全盛で、このくらいの丈は普通だった)

   

 「あなた、これ召し上がる?」

 「うん、そうだね」
   

これを聞くと、ほとんどの方は

 妻「あなた、これ召し上がる?」

 夫「うん、そうだね」だと思われるでしょう。

ところが、うちは逆なんです。なんてひどい妻でしょう!

   

 夫は、どんな時も、というわけではないが、意外と言葉遣いが丁寧だったりする。

 まだ結婚する前、家に電話をかけてきて(50年以上も前のことだから、携帯電話なんてあるわけないので)母が出ると、

「○子さん、いらっしゃいますか?」というところ、「○子さん、おいでますか?」と言っていた。

これは夫の出身地である石川県金沢の言い方。

母は、この「おいでますか?」がいたく気に入って、「なんかいい雰囲気ね」と言っていた。

   

 また、車で出かけるとき、キムタク風に「乗れよ」というのではなく、「乗りまっし」と言っていた。

私はこの「乗りまっし」というのが、ちょっとみやびな感じがして、気に入っていた。
   

尾山おやま神社 図月とげつ橋にて

   

 私は、小学校に上がる前に関西の母の里に移り、すっかり関西弁になっていたが、小学3年生で東京に戻り、またたくうちに東京弁に戻った。

それでも、子どもなりにちょっと戸惑とまどうことがあった。

たとえば、関西にいるとき、いわゆるお金持ちのことを「おだいじん(お大尽)」と言っていたが、東京ではその言葉が通じず、「お金持ち」と言っていた。

子ども心に、なんかずいぶん直接的な言い方だなあと感じた。

   

 4年生の夏休み、母の里に行き、私がすっかり東京言葉になっているのを母の弟たちが面白がっていた。

特に、「~ちゃった」という言い方がおかしいと言って笑っていた。

関西では「~てしもた」とか「~てもうた」と言う。たとえば、東京弁で「買っちゃった」というところを「(うてもうた」と言うのだ。
   

 最近はテレビでさまざまな地方の言葉の、おもむきのある発音やアクセント、リズムを聞く機会が多い。

それらを聞くと、東京の言葉ってちょっと色気いろけがないなあと感じてしまう。

   

兼六園 http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html
尾山神社 http://www.oyama-jinja.or.jp/

   

コメント

  1. 濱童 より:

    言葉遊びが楽しそうですね。
    祖母がお金持ちのことを「おだいじん(お大尽)」と言ってましたが、いままで「おお大臣」と思ってました。大臣は金持ちなんだと(笑)
    さて楽しまないとなあ。

    • tamichat より:

      濱童さま

      はじめまして。コメント頂き、ありがとうございます。
      私も子どもの時、「おだいじん」は「お大臣」だと思っていました。
      お金持ちの象徴として大臣なのかな? みたいに。
      今回ブログを書くに当たって、初めて「お大尽」と書くんだなと。
      自転車、すてきですね🙂

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