番外編9 まんじゅうは英語で何という?

bean-paste bun番外編

 小学校2年生だったと思うが、母が友人から「自宅に先生を呼んで子どもたちに英語を教えることになったから、お宅のお子さんもどう?」と誘われたということで、私と妹はそのお宅に週に一度、通うことになった。
   

 先生というのは大学の英文科を出たての若いお姉さんだった。

挨拶のしかたとか、「My name is……」という言い方とか、動物の名前や身の回りの物の言い方、「Pussy cat, Pussy cat」や「London Bridge Is Falling Down」 などの歌を教わり、とても楽しかった。

   

 そんなある日、当時大学生だった母の弟が、「まんじゅうは英語でなんちゅうか知っとるか?」と言ってきた。

「知らない」

「オストアンデルや」と言って嬉しそうに笑った。

「えっ?オストアンデル?」すぐには分からなかったが、やがてわかり、ちょっとしたことでも笑い転げる私は大いに喜んだ。
   

続けて「じゃあ水道は?」

「?」

「ヒネルトジャー」
   

 そしてこんなことも教えてくれた。

   月桂冠を望マンデー

   火に水かけてチューズデー

   水田に苗をウエンズデー

   木刀腰にサースデー

   金ぱつ料理はフライデー

   お土産持ってごぶサタデー
   

なぜ日曜日はないの? なぜ土曜日が「おみやげ」なの? という疑問があったが、なるほど、土産(みやげ)と書くからだということは、かなり後になって分かった。

   

 中学に入り、英語は自分の得意科目だと思い込んでいたが、高校生になり、分詞構文などやたら難しくなって、さっぱりわからなくなってしまった。

私はいつも、一度わからなくなると、めんどくさくなってそれ以上わかろうとしない。英語にもそれが出たようだ。

   

(追記)当時「金ぱつ料理」の意味が分からなくて、母に聞いたことがある。

「特別に奮発した料理のこと」と教えてくれたが、今回調べてみたら、辞書にもネット上にもなかった。どうやら正式な言葉ではなさそうだ。

   

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