クリスマスの思い出とクリスマスソング
クリスマスの一番古い思い出
クリスマスの一番古い思い出は、小学校に上がる前の歳のことだ。
東京から母の里に移ったばかりのとき、母はクリスチャンだったので、女学生時代にお世話になった教会に、私と妹を連れて行った。
いわゆるクリスマスページェント 注 で、子どもたちが劇をしているのを見た。
注 クリスマスに子どもたちが演じるキリスト誕生の劇
小さい女の子が「わたしは、イエスさまに、にんじんをあげます」と言って、人参を差し出したのを覚えている。
なぜ人参なんか、あげるんだろうと思っていた。
帰りに牧師さんのお宅を訪問し、母が私たちを紹介した。
奥さんが、きれいな厚紙で作った長靴にお菓子が入ったものをくれた。
小さい時は、口移しに「ジングルベー、ジングルベー、ジングルオーザウエー」と歌っていた。
子どもの頃から、様々なクリスマスソングを聞いてきた。
初めのうちはいい歌だなあと思っていたものも、今になると、さほどじゃないなあと思ったりする。
たとえば、「ホワイト・クリスマス」は初めて聞いたとき、うっとりして大好きだったが、今聞くと、なぜだかちょっとつまらない感じがしてしまう。
今好きだなと思う歌を、自分中心的に選んでみた。
1 子ども歌から
「あわてんぼうのサンタクロース」
小さな子どもたちが声をそろえて歌うのを聞くと、とてもかわいい。
「Deck the Halls with Boughs of Holly」 (邦題 ひいらぎかざろう)
日本語の歌詞がいまいちなので、英語で聞いた方がいい感じ。
昔、ハリー・べラフォンテが歌うのを聞いたことがあり、素晴らしかった。
「ママがサンタにキッスした」
名曲だ。
ジャクソン5が歌っているのは、マイケルの可愛くて澄んだ声、歌のうまさが抜群だが、メロディーが少しアレンジされているようだ。
ジミー・ボイドが歌っているのは地味だがオーソドックスで、私はこっちの方が好きだ。
2 洋楽から
「ラスト・クリスマス」
覚えやすくて気持ちのいい曲。ワム!の若々しい声が心地よい。
「恋人たちのクリスマス」
マライア・キャリーの歌唱力に圧倒されてしまうが、やはり名曲だと思う。
「Happy Xmas (War Is Over)」
涙なくしては聞けない、ジョン・レノンの名曲。次元が違う。
3 J-POPから
「クリスマス・イブ」
今や、クリスマスソングのスタンダードナンバーだ。
いつになっても色あせない。山下達郎のセンスがいっぱいの曲。
「白い恋人達」
桑田佳祐の歌はどれも好きだが、クリスマスにちなんだこの歌も桑田節満載。
最後のフレーズの音程をとるのが、結構むずかしい。
「いつかのメリークリスマス」
B’zの曲の中でもゆっくりめのバラード調だが、情感たっぷりに歌い上げている。泣かせる曲だ。
余談になるが、山下達郎やB’zの稲葉浩志の高音が大好きだ。
この二人の歌を聞いていると、スタイルは洋楽だが日本人的な情感を揺さぶられる。
4 讃美歌から
讃美歌にはクリスマスの歌が昔からいっぱいあって、よく知られているものも多いが、聞きなれすぎた感じがある。
その中で敢えて一つ挙げると……
「オー・ホーリーナイト」(O Holy Night)
もともとはフランスの歌(「Cantique de Noël」)だが、一般的には「オー・ホーリーナイト」という英語で歌われることが多い。
これは日本語より英語で聴いた方が、耳に心地よいと思う。
私は女性のきれいな高音で歌うのが好きだ。
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