高校野球のシーズンになると、勝った高校の校歌が流れる。
それを聞くと、なかなかいい校歌だなあと思うことがよくあるが、自分が通った学校の校歌はどうであっただろうか。
初めて通った小学校は兵庫県の瀬戸内海側にあり、風光明媚で気候も温暖なよいところだった。
学校は、坂道になっている道路に面しているため、校舎は、道路からせりあがった土地にあり、
道路から校庭までの斜面には松が植えられていて、きれいな外観だった。
しかし校歌は古めかしい歌詞だった。
むこのやまなみ せにおいて
ちぬのうらかぜ おだやかに
ものみなひかる まなびやの 注1
後にまだ続くのだが、ここまでしか覚えられなかったし、意味は全く分からなかった。
その後通った東京の小学校の校歌は、子どもにでもわかるような歌詞でできていたが、なんとなく面白くない歌だった。
中学校の校歌も、高校の校歌も悪い歌ではないものの、なんとなくつまらない。
なぜか?
たぶん、学校や、学ぶ生徒の姿を妙に美化しているので気持ちとは乖離しており、気持ちよく歌えないのだろうと思う。
それに比べて、大学の応援歌は気持ちよく歌えた。
校歌ではなく応援歌のほうである。
自分は体育会系の部に所属していたので、この歌は威勢が良くていい気分で歌えた。
樹霊せよ我等が賛歌 紀尾井の杜の彼方まで
樹霊せよ我等が賛歌 紀尾井の杜の彼方まで 注2
注1 富田砕花 作詞
注2 松本寛 作詞
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