日曜日、母に「おとうちゃま、おそば屋さんにいるから呼んできて」と頼まれた。
走っておそば屋さんに行くと、父はビールを飲みながら、テレビで野球を見ていた。
その頃うちにはまだテレビがなかったので、父は野球の試合を見るために、おそば屋さんに居座っていたのだ。
「帰ってきてって」と伝えても、帰ろうとしないで試合を見ている。
私も仕方なく一緒に見ていた。
そのころは、これのどこが面白いんだろうと思っていた。
父はアンチ巨人だった。
たしか大洋ホエールズを応援していたと思う。
ちなみに私は今、巨人ファンで、シーズン中はテレビで試合をできる限り見ているし、見られなかったときも必ず試合結果をチェックしている。
今年こそは、しばらく遠ざかっていた日本一を奪還してほしいと思っている。
それにしても、あの頃と今では球団名がずいぶん変わった。
父がファンだった大洋ホエールズは、今や横浜DeNAベイスターズとなった。
私が知っている頃から変わらないのは、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、広島カープ(広島東洋カープ)ぐらいか。
タイガースは有名だったが、今のように阪神タイガースとなったのは少し後のことのようだ。
タイガースと言えば阪神タイガース、と思い込んでいたが、当時は大阪タイガースだったらしい。
阪急ブレーブスはどこ行っちゃったの? と思っていたが、オリックス・ブルーウェーブになり、それが大阪近鉄バファローズと一緒になって、オリックス・バファローズになったのだ。
大毎オリオンズ(毎日大映オリオンズ)は?
千葉ロッテマリーンズになった。
西鉄ライオンズは埼玉西武ライオンズ、
南海ホークスは福岡ソフトバンクホークス、
国鉄スワローズは東京ヤクルトスワローズ、
東映フライヤーズは北海道日本ハムファイターズとなったわけである。
そしてパ・リーグには、新たに東北楽天ゴールデンイーグルスができた。
昔は鉄道会社が、幅を利かせていたということなのだろうか。
それに、映画会社も球団を持っていたんだなあ。
球団を持つ企業名からも、時代の移り変わりを感じる。




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