便秘と下痢・大腸がん後の苦しみ
子どもの頃から
以前、学校でのおもらしについて書いたが、子どもの頃から「出すこと」のコントロールがうまくいかなかった。
さらに昔から便秘がちで、「大」の方をコントロールするのはもっと難しく、さまざまな苦労を重ねている。
若いころ、1週間全く出なくて、どうにもこうにも出すことが不可能と思われ、病院に行って高圧浣腸というものをしてもらって出したことがある。
自分の出したものを見て驚愕した。トウモロコシぐらいの大きさだった。
こんな大きなものが腸に収まっていたのか!
大腸がんを患ってから
近年、大腸癌を患ってから、さらに大変なことになっている。
時ならぬ時に突然もよおし、一刻の猶予もないという感じになるのだ。
電車に乗っている時、突如それがやって来て、急いで降りてトイレに直行。
友だちと会食中に、あるいは大事な会議の途中で、何食わぬ顔で中座しトイレに。
友だちと一緒に電車に乗ろうとしたその時に襲われ、「ちょっとごめんね。先に帰ってくれる?」
その友達も胃癌の経験者で理解してくれたので助かったが、とにかく一般的な生活のサイクルと関係なく急に押し寄せ、一刻の猶予もない状態なので、危機的状況が何度となくあった。
最大のピンチ1
最もリスキーだったのが2回ある。
一つは友だちと海外旅行中、南仏の美しい島を岬の展望台に向かって歩いていた時のことだ。
怪しいぞ、とあの感覚に襲われる。
困ったなあと思いながら、どこにもトイレなんかありそうもないし、とにかく展望台まで頑張ろう。
死ぬほど我慢して展望台につき、トイレはどこかと聞くと、「ない」と。
「えっ!ない!」 窮地に立たされた。
「Dans la buisson!(茂みの中に)」と、そのあたりの草むらの方を指さされた。
(あちゃー)しかし背に腹は代えられない。その通り藪の中で済ませた。
最大のピンチ2
もう一つは観光地でバスを待つ間に襲われた。
バスは4時間に1本ぐらいしか来ない。それを逃すと次ははるか後になる。
バスが来るまであと数分しかない。
がんばれ!と自分に言い聞かせ、トイレの場所を聞き、大急ぎで駆け込んだ。
心の中で「きっと間に合う、きっと間に合う」と唱えていた。
果たしてぎりぎり間に合った。
この「大」との戦いは、この先ずっと続くのであろうか。
どうにかならないものか。
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