「月山」がきっかけで、山が好きになった。
山に登るのは大変だが、それでも山道を歩くとき、特に木立の間を歩くときの匂いが好きだ。
何の匂いなんだろう。
木の根の匂いなのか、土の匂いなのか。
山頂から、遠くに、雪をかぶった北アルプスの峰々が見えると、厳かな気持ちになる。
山々が何層にも連なっているのを見て、ああ、日本はほんとうに山国なんだなあと、感慨を覚えた。
山頂から見えた甲斐駒(甲斐駒ヶ岳)が、とても魅力的な山だと思った。
いつか登りたいと思ったが、チャンスがなかった。
なぜか富士山に登りたいとは一度も思わなかった。
富士山は、遠くから眺めるものだと思う。
すべてのものから抜きんでて、空に突き上がった姿の美しさを楽しむには、少し距離を置く必要があると思う。
印象に残っているのは白山に登った時のことだ。
御来光を拝もうと、未明に小屋を出て山頂に向かった。
夏だったが、とても寒かった。
暗い中、凍り付いた方位盤の近くで待った。
稜線が徐々に赤らんでくる。
「来た来た!」と胸をときめかす。
そして、光が放射状に空に放たれていく。
ゆっくりと太陽の孤が見えてきた。
辺りを明るく照らしつつ、ぐんぐん太陽が昇ってきた。
すると、方位盤の氷がみるみる溶けていった。
あんなに寒かったのに、ぽかぽか暖かくなってきたのだ。
すごい!
これが太陽のエネルギーなのか。
昔の人が、太陽を神様だと思ったのはよくわかる。
太陽が無かったら、地球もなかった。
すべての命が太陽にかかっていることを実感したときだった。
コメント
今晩は
「早トレ」のスレでは、私のコメントにご丁寧な返信を頂き有り難うございました。
あちらのスレにお礼のコメントをと思いましたら、あれから沢山の素敵なお話しが。
それに今日は ♡山 のお話し。でこちらにお邪魔しました。
特に “白山” の記述には臨場感で胸が一杯になりました。
まさしく
太陽のエネルギーは 唯一無二 神 の存在ですね。(ガーデニングをしているので日々実感。それに幼い時、悪い事をするとお天道様が視てるよと親に言われていましたから、自然に畏敬の気持ちがありますね)
私はワンゲル部で思い出すのは、初めて山歩きをした東京最高峰曇取山です。
バスケとはまた違う達成感や、自然の清らかさが心地よかったことです。
富士山のお話、分かります~♪︎
でも、今年はその富士山に登る予定でした。
(其ツアー会社の企画で3月から段階的にチャレンジして8月に山頂に)
それが、このコロナで・・・残念でした。もう無理だと思います。
※アルバイトのお話しも、分かる、分かるです~♪
また目標の有無のお話しも(アルペン競技まで、凄いですね。私などボーゲンにパラレル止まりでした)
☆どうぞ、これからも、お体をいたわって、楽しい懐かしいエッセイを書いて下さいね。番外編も。
楽しみにしています。
有り難うございました。(^-^)