東京の「江戸東京博物館」に行くと、各時代の生活の様子や、自分が子どもの頃に使われていた冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電話機など、様々なものが展示されていて楽しい。
また、横浜の「新横浜ラーメン博物館」には、昭和30年代の町の様子が再現されている。
中高時代に通った三軒茶屋の、ちょっと小汚い町(失礼!)の様子にそっくりで、懐かしい。
映画館の前に、吉永小百合さんと浜田光夫さんの「キューポラのある街」の大きな写真が掲げられていたのを思い出す。
私の世代は、
たらいと洗濯板 → 全自動洗濯機、
ボットン便所 → ウォシュレット水洗トイレ、
氷の冷蔵庫 → 電気冷蔵庫、
はたきと箒と雑巾 → 掃除機
へちまと磨き砂 → 食洗器、
置き型のラジオ → カラーテレビ、
ダイヤル式の電話機 → ケータイ、
手紙 → メール、
レコード → ダウンロードや動画、
特急つばめ → 新幹線、
火鉢と炬燵 → エアコン
人に聞いたり、本で調べる → パソコン・スマホで検索、
という大きな変化の過程とともに育ってきた。

山小屋での合宿から帰ってきて家のトイレに入り、水洗の便器に座ったとき、手を洗おうとして蛇口からお湯が出たとき、「あ~なんて幸せ」と思ったものだ。
こんなこと、小さなときには夢にも思わなかったことだ。
今の子どもたちは、生まれたときから、これらのものが備わっている。
これが当たり前なのだ。
大丈夫かな。
指先一つで、いろいろな用が足り、要求が即叶う。
目的を達成するまでの苦労や努力、待つ時間というものが、とても少なくなってきている。
ちょっと心配だ。
いつ天変地異が起こらないとも限らない。
ちょっと停電、断水するだけで生活が成り立たなくなってしまう現代、子どもたちに、体全体を使って物事を行う練習をさせたほうがいいのではないかと思う。
そういう私もサバイバル力が落ちていると思うから、しっかりしなきゃ。
江戸東京博物館
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
新横浜ラーメン博物館
https://www.raumen.co.jp/




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