第108話 早朝トレーニング・・ねむ~い

Dozing woman 青年期

   
 授業が始まる前にするトレーニングや、合宿で朝ご飯の前にする練習を「早トレ」(早朝トレーニング)と言っていた。
   

スキー場での早トレは清々すがすがしくて、寒いけど身が引き締まる感じだった。

朝は、体がまだあたたまっていないから怪我をしやすい。

注意しろと言われていたが、やっぱり捻挫ねんざしたことがある。
    

スキー合宿のほかに、山間の合宿場で行う、トレーニング合宿というものもあった。

その早トレでは、山道をひたすら走らされた。
   

   

 授業前の早トレに行くためには、朝5時半に家を出なければならない。

まだ暗い道を歩いていると、牛乳配達の自転車に出会った。

牛乳屋さんは早いんだなあと思った。

トレーニングを済ませて授業に出ると、眠くて眠くて、とても起きていられない。

   

 昔を振り返ってみると、小学生の頃は授業中のおしゃべりがひどかったが、中学高校になると、授業中寝ることが多くなった。
   

   

先生の話をずっと聞いていると、必ず眠くなる。

よほど面白い授業なら別だが。  

授業中寝ることは、私にとってかなり普通のことだったし、寝ていることで先生に叱られたことは、一度もなかった。

   

 大学生になってからは、早トレも含め、年中トレーニングをするようになり、授業中の居眠りは、ますますひどくなった。

授業中寝ていて、終わりそうになると不思議に目が覚めるものだ。

あれはどうしてなのだろう?

   

あるとき、クラスの男子学生に注意された。

「授業中寝るのはやめろよ」

内心、「なんだよ、いい子ぶって」と思ったが、

「起きた時の顔がひどいぞ」と。
   

   
そこかよ。

   

 私は成人して社会人となっても、会議、講演を聞く、長い挨拶を聞く、などのとき、どうしても寝てしまう。

これは直そうと思っても直らない。

   

コメント

  1. アイビー88 より:

    今晩は
    初めてコメントします。

    ☆早トレ
    私たちは朝練と言っていましたね。
    通常は6時、試合が近づくと5時の電車(汽車)に乗って、練習に明け暮れていました。だからいつも眠くて眠くて・・・
    午後の授業、特に物理と家庭科の先生の声が、子守り歌でした。先生には黙殺されて、級友には、上手にねぇと、お褒めの御言葉を頂戴していました。ホントによく寝ていました。
    寝て、練習して、食べて、食べて、少し勉強して、恋心も抱きつつ練習して寝て・・・
    そんな懐かしい高校生活~♪︎
    今でもお昼寝は大好きです

    中高は地方の学校でバスケ部でした。
    上京した短大では、外の空気を?と思い(本心はバスケは疲れるので楽をしたい)ワンダーフォーゲル部に入りました。
    冬にはスキー合宿もあって(夜行列車 懐かしいですね)酷い捻挫も経験・・・
    楽しくも痛い青春のひとこまでした。

    ♡tamichatさんのブログ
    都会っ子のエッセイのようで、愉しく拝読しています。詳細な記憶力にいつも感心しています。(^-^) 

    • tamichat より:

      アイビー88さま

      感動のコメントです。ありがとうございます。
      アイビー88さまは「朝練」だったんですね。

      そのあとの授業が眠くて眠くてたまらないっていうのは、
      みんな同じなんだなあと思って嬉しかったです。
      大きな荷物を抱えて、夜行列車に乗り込んで行くというのも
      当時ならではの懐かしい光景ですよね。

      ワンゲルではいろいろな山に登られたと思います。
      私は現在、股関節が悪くて、登山はちょっと無理になりました。
      残念です。
      コロナ炸裂の世の中、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください🙂

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