番外編8 モノの値段

ramen 番外編

   

 小学生のころ、「なんかないの?」と母にうったえると、「これでキャラメル買ってらっしゃい」と 10円を渡してくれた。

10円を握りしめて角のタバコ屋さんに走った。

当時、森永のミルクキャラメルは、8粒入りで 10円だった。

   

 タバコ屋さんの店内は、角におばあさんが店番をしているところがあり、そこは畳になっていた。

カウンターのようなところには公衆電話が置いてあった。

店にはタバコだけでなく、お菓子や雑貨やいろいろなものが置いてあった。

今のコンビニのようなものだったのだ。
   

たまにはチョコレートが食べたいというときは、20円の明治の板チョコを買った。

   

タバコ屋

   

 今日ファミリーマートで見てみると、森永ミルクキャラメルは 114円(税抜き)、明治の板チョコ(昔より一回り大きい感じがしたが)111円(税抜き)だった。

キャラメルとチョコレートの値段は逆転したのだろうか。

昔より、チョコレートを安く作れるようになったのかもしれない。

   
   

 中学生のとき、学校帰りにラーメンを食べたことがある。

一番安いものだったと思うが、35円だった。
   

高校の学校帰りには、少し高めのラーメンを食べたが、45円だった。

現在はいろいろな種類があるが、レギュラーなもので 800円前後か。
   

キャラメルやチョコレートに比べて、ラーメンはずいぶん高くなったということになる。

   
   

 ちなみに私が中学生の頃、大卒銀行員の初任給は 13,000円弱ぐらいだった。

これと 35円のラーメンとの関係を考えてみた。
   

800円のラーメンに当てはめて計算すると、初任給は約 297,000円でないと釣り合いが取れないが、

実際には 200,000円が相場となっている。

とすると、昔に比べて、給料に見合わない高いラーメンを食べていることになる。

または、ラーメンの値段の上昇に、給料が追い付いていないと言ってもいいのかもしれない。

   

コインの散歩道「明治・大正・昭和・平成・令和 値段史」
https://coin-walk.site/J077.htm
人事院「国家公務員の初任給の変遷 行政職俸給表(一)」

https://www.jinji.go.jp/content/900025420.pdf
森永「森永ミルクキャラメルの歴史年表」
https://www.morinaga.co.jp/caramel/history/index.html

   

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